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僕の引越し人生の中で、印象に残っているお母さん(おばあちゃん)の話です。

そのおばあちゃんのお引越しには、今のところ3度お世話になっております。

1度目は、何も変わらず、いつもの引越しと一緒でした。

ただ違うのは、おばあちゃんの不陰気が、
少し寂しく感じたことでしょうか・・・

その日は、一人暮らしの家から息子さんと見られる方の家への同居という形でのお引越しです。

おばあちゃんの体を心配して一人暮らしから同居するお引越しはよくあります。

無事何事もなく終わったのはいいのですが、数ヶ月して、また、僕を指名して頂いてのお引越しがありました。

おばあちゃんに、「また引越しするのぉー??指名までしてくれて」と聞くと、

「あばあちゃんはどうしたらいいんやろね・・・息子がうるさいねん」

えっ、あっ、今度のお引越しも、もう一人の息子さんの家に同居するみたい。

しかも他府県。

「息子さんと合わんかったん??」

「もう次男の方がやさしいしなぁー」

「それやったらそっちの方がいいかもねっ」

っと積み込み終わっていざ新居へ。

「えっ」

声には出しませんでしたが、おばあちゃんに用意された部屋は4畳の部屋。

持ってきた荷物はとうてい入らないお部屋です。

僕は、息子さんに言いました。

「持ってきた荷物は
ちょっとこの部屋だけには入りませんが・・・」

すると、一言。

「そしたら捨てるわ。お母さん、荷物多すぎるわ。いらんもの捨ててしまえ!!」

あばあちゃんは小さくなっていました。

そして僕にボソッと

「おとうちゃんとの思い出ばっかりやねん・・・何とか入れへん・・・入らんかったら
捨てられる・・・」

僕は、必死で部屋の中に入れました。

通常、タンスなどを設置してから箱を入れるのですが、関係なくとりあえず部屋の中に何が何でもいれなくては・・・

何とか入りましたが天井まで荷物で生活どころか、部屋さえ入るのが困難な状況に・・・わかっていた状況ですが・・・

その日はそれでいいと言うことなので辛いな・・・と思いながら帰りました。

1ヵ月後、再び引越しの依頼が・・・

しかもまた僕を指名してくれて・・・

通常他府県なので指名されてもいけないのですが(支店のエリアが変わるため)どうしても、とあばあちゃんが営業に言っていてくれたみたいです。)

引越しやさんとしては、この上ないうれしい限りです。僕もちょっと気になっていましたし・・・

おばあちゃんとの1ヶ月ぶりの再開。

「あばあちゃん、
元気そうやね!!」

「また引越しお願いね。」

次は、もともと最初に住んでたアパートです。

「おばちゃん、また戻るんやね」

「あの時はほんとにありがとね。お兄ちゃんが一生懸命、部屋に入れてくれたから何も捨てられんですんだのよ・・・」

を流してくれました。

聞くと、あの部屋は荷物でいっぱいになってしまった為、近くのホテルに一人で住まされていたそうです。

おばあちゃんをたらい回しにした理由は、ただ、周りの目があるからみたいです。

あの家はおばあちゃんをほったらかしにしているという目で見られる。

田舎ならではでしょうか・・・

元住んでいた家に着くと

「おとうちゃん、帰ってきたよ。ごめんね一人にして・・・」  っと天井の方を見て一言・・・

僕は、本当に涙が出そうでした。

本当に一人でがんばっていたのはおばあちゃんだと思います。

「また、お兄ちゃん遊びに来てね」

と言ってくれたものの、
僕は引越しやさん。

遊びにはいけないものです。

あれから引越しがないところをみると、元気に生活していると思います。
































あのお母さんは今・・・